時には”引き算”の愛撫も効果的です!
セックスを何のために学ぶかというと、
多くの人の場合は、パートナーを喜ばせてあげたいからだと思います。
セックスでパートナーを喜ばせる方法には色々あって、
大きく分ければ、精神的な満足を与えることと、
肉体的な快感を与えることの二つに分けられるかと思います。
これらは車の両輪であって、どちらかが欠けてもダメですし、
どちらか一方だけでも十分ではありません。
今回は、肉体的な快感の方で犯しがちな間違いについてです。
肉体的な快感を与えるためには、
身体的な接触による快感というのが重要になってきますね。
つまり、触ったり舐めたり挿入したりという、身体的な接触のことを指すわけです。
得てして、セックステクニックをというとこれを指すことが多いでしょう。
しかし注意しなければならないのが、
気持ちよくしてあげよう、もっと大きな快感を与えようとすると、
どうしても強く速く激しくを意識してしまいがちなことです。
人間はもっと気持ちよくしてあげようと思えば思うほど、
愛撫にも力が入って激しい愛撫をしてしまいますよね?
激しくすればもっと気持ちよくなる、という考え方。
これ自体は決して間違いではありません。
より強い刺激を与えることで、大きな快感を与えることができる、
という考えは基本的には合っていると言えると思います。
フェラにしろ手コキにしろ、騎乗位での腰の動かし方にしろ、
激しくしていくに連れてそれだけ大きな快感を与えることができるのは事実です。
しかし、ただひたすらに強く激しくすればいい、というものでもないんですよね。
激しさ一辺倒だと、かえって快感を減退させてしまうことにもなるのです。
これは料理に似ているもしれません。
料理って、美味しくしようと思えば思うほど味付けを濃くしてまいがちですよね?
味に物足りなさを感じれば調味料を足して味付けをはっきりさせようとしたり、
具材をあれこれと足して少しでもぼりゅやバラエティを増やそうとしたり。
そうやって、足していくことで良くしようとしてしまいがちだと思います。
でも足せば良くなるというものではありません。
足せば足すほど味付けが濃くなってしまって、味覚がどんどんと麻痺していってしまいます。
そして、人間の持つ感覚というのは、麻痺すればするほど、
より強い刺激を求めてしまうものなのです。
セックスに関しても同じで、
感じさせようと頑張って強く激しい刺激を与えれば与えるほど、
男性の感覚が麻痺していってしまうんですね。
感覚が麻痺してしまうと、気持ちいいものも気持ちいいと感じられなくなってしまいます。
例えば手コキなんかが典型的ですが、
あまりにも激しくシコシコとしごかれると、
気持ちいいというよりもただ摩擦されているだけに感じて
かえって快感という面ではマイナスになってしまうことがあります。
男性が女性にやりがちなことで例えれば、
手マンの時にイカせようとするばかりに膣内が壊れんばかりに激しく手マンをしたり、
挿入で女性をいかせようとするあまり力任せに腰を打ちつけたりするのと同じだと思います。
決して気持ちいいと言える行為ではないですよね?
そこでオススメしたいのが、引き算でのテクニックです。
人間はどうしても、もっともっと、足りない足りないと思うほど
足し算で物事を考えてしまいがちです。
どんどんと足していくことでより良くなっていくと思ってしまうんですよね。
でも、時には足すのではなく、引いてみることも大事です。
引くとはどういうことかというと、
あえてゆっくりとした愛撫をしてみたり、
触り方や舐め方をソフトにしてみたりするわけですね。
そうすると、激しい愛撫によって麻痺しかけていた感覚がリセットされて、
また敏感な感覚が戻ってくるものなのです。
それに、激しい愛撫のあとにソフトな愛撫をされると、
それがまた心地よかったりかえって気持ちよかったりするんですね。
激しい愛撫の中にソフトな愛撫を織り交ぜると、緩急がついてより感度も高まっていきます。
激しい愛撫をされている時に、
ジワーっとした緩い愛撫、ソフトな愛撫が入ってくると、
思わずゾクッとするような感覚を感じます。
三歩進んで二歩下がるじゃないですが、
激しい愛撫の中で時には引いた愛撫をすることはとても大事です。
まあ、二歩下がるのは多すぎると思うので、
三歩進んで一歩下がるくらいの感覚がいいかと思います。
とは言っても、もちろんソフトな愛撫ばかりではそれはそれでダメですよ。
ソフトな愛撫だけだとなかなか快感も上がっていきません。
激しい愛撫とソフトな愛撫、足し算の愛撫と引き算の愛撫は、
あくまでもワンセットで組み合わせて使っていくことが大事なのです。
手コキで激しくしごいていたら、一旦手を止めてゆっくりとしごいてみたり、
フェラで咥えて激しくストロークしていたなら、一旦口を話して裏スジなどを舐めてみたり。
そうやってちょっと激しい愛撫を休めてソフトな愛撫を入れると、
そこで麻痺しがちな感覚をもとに戻すことができ、
しかも激しさとは違うソフトな愛撫の感覚を与えることで
かえって感度を高めることができるわけです。
どうしても感じさせようとかイカせようと頑張れば頑張るほど、
焦れば焦るほど、激しくもっと強くと考えてしまいがちですが、
そればかりを続けていたら、それはワンパターンな刺激を与えるのと同じになってしまいます。
ソフトな愛撫というのは、どこか愛撫が弱すぎて気持ちよくないんじゃないか?
と思ってしまうかもしれませんが、決してそうではありません。
激しい愛撫には激しい愛撫の気持ち良さがあって、
ソフトな愛撫にはソフトな愛撫の気持ち良さがあるのです。
この二つをいかに組み合わせていくかというのも、大事なテクニックなのです。
それに女性も、ずーっと激しく激しくと頑張っていたら疲れますよね?
ちょっと休憩がてらソフトな愛撫を使っていくことで、
休みを取りつつ感度を高められるという一挙両得な面もあるのです。
時には「引いてみる」というのも意識してみてくださいね。
以上、シゲでした。