いつもはMな男性なのにイラマチオのようなSなプレイをやりたがる。そんなことってあるのか?
セックスの話をする時に、SとかMという話をすることって多いですよね。
サディズムか、マゾヒズムか。
攻めか、受けか。
セックスの話にしては比較的ライトな話題なのに、
ざっくりとした性の傾向をしることができるので、
お手軽なエグくない”シモネタ”かと思います。
「Sな方?Mな方?どっち?」
みたいな会話をしたことがある人も多いんじゃないでしょうか。
では、仮にMだった男性がいるとして、
そういう男性がSっぽいことをやりたがることってあるのでしょうか?
例えば、Mな男性なのに、イラマチオをやりたがるとか。
今回は、そんなことについてお話していきたいと思います。
まずは頂いたご質問の紹介です。
大変お世話になっております。
先日、彼に「イラマ」って知ってる?と聞かれました。
「知らない」と答えるとその話は終わりました。
LINEでの会話だったので・・深く考えませんでしたが、後で調べたら無理やり女性の頭を押さえるタイプのフェラだと知りました。さて、彼と私は42歳です。
ちょっとだけMっぽいところのある優しい彼です。
いつも、どうしたら気持ちいいの?どうしてほしい?教えて、と私が問い詰めて、それなりにフェラは上手になったと思います。
上手というよりは、彼の好みになったという意味です。フェラの最中は彼はどうしても私の顔が見たいそうで
私の頭をなでなでしてくれて、私の横髪を手でよけながら顔を見ようとします。
恥ずかしがるとそれがまたイイと、よけいに見たがります・・。さて、そんな素直に言い合える関係ができたところで波紋が。
彼は、イラマチオをしてほしいのでしょうか・・。
そういえば立ったままするフェラも好きみたいで・・
正直イラマチオは抵抗があります。楽しくないから・・・嫌です。彼は私がフェラが好きだと勘違いしたかもしれません。
それは気持ちよくなってほしいからであり、彼がかわいいからであり、いわば虜にしたかったからです。
そんなにフェラが好きなわけではありません。シゲさん・・・。
尋ねたということは、やはり願望はあるということでしょうか。
踏み込む勇気もないため、彼に確かめられずにいます。Sならまあ、まだしも
Mな男性でもしたいと思うのでしょうか。誰にも聞けず、メールしました。
いつも気さくな言葉で説明してくださるメールは、読むのが楽しみです。
タイトルだけで読むのが億劫になるメールばかりの中で、シゲさんのメールだけは探して読んでいます。
等身大の文章で綴られており、いつも納得しています。これからも、楽しみにしています。
それでは、また。
読んでくださってありがとうございます。
ということで、頂いたご質問は、複数の質問が含まれているので、
まずは回答の方からいきたいと思います。
まず、男性の方から「イラマチオって知ってる?」と聞いてきたってことは、
まず間違いなくやってみたいからなのだと思います。
もちろん純粋に知っているかどうかを聞きたかったというのもあるとは思います。
イラマチオってどういうものか知らない女性も少なくないですからね。
ただ、自分が興味ないプレイのことを女性に知っているかどうか聞かないと思うんです。
ですから、やってみたいから知っているかどうかまずは聞いてみた。
もし知っているなら、それに対してどう思うのか?
やってみたいか、それとも嫌なのか?
もしやりたいと言ったら、どう思うのか?
基本的にはそういう段階的なアプローチで、
自分のやりたいプレイを提案するとは思うのですが、
その第一歩として「知っているかどうか」を聞いてみたのかな、と。
ただ、聞いてみたっていうことは、
多分イラマチオは人によって好みが大きく分かれるプレイだ
っていうことを理解しているからだと思うんですね。
イラマチオって、女性にとっては気持ちいいプレイではないと思うんです。
やはり女性からすると苦しいだけですし、
中にはその苦しさに興奮するというドMな女性もいますが、
苦しいから嫌だっていう女性も多いですよね。
そのことがわかっているから、
まずは「知っているかどうか?」っていうところから
ボールを投げてみたんじゃないかなと僕は思うんですね。
男性によっては、何も言わずにいきなりイラマチオしてくる男性もいますから。
でも、それをすると傷つく女性もいますし、
できれば自分の彼女とか奥さんなどの大切なパートナーを傷つけたくない
という気持ちが男性にもありますから、
だからまずは、知っているかどうかというライトなところから
アプローチしてみたのかなって思います。
やってみたいけど、相手が好むかどうかわからないし、
いきなりやりたいと言ったら傷つけてしまうかもしれないから、
まずは手始めに軽いところからアプローチしてみて手応えを探ってみた、みたいな。
ある意味、優しさと言えるかもしれませんね。
それで、イラマチオをやりたくないのであれば、
それはきっぱりと「苦しい(苦しそう)だからやりたくない」と断ってください。
おそらく、「女性は嫌がるかもな」と男性の方も思っていると思うので、
断ったとして「そうだよね」と受け入れてくれるような気がします。
イラマチオって本当に苦しいですし、その苦しさって男性にはわからないものです。
だって、男性は、セックスで大きなモノを喉奥に突っ込まれる苦しさって
経験するシチュエーションはありませんからね。
まあ、それでも男性の希望を少しでも叶えてあげたいってことであれば、
「自分の出来るところまでやってみるね」と言って、
自分の最良で無理のない範囲でやってあげてください。
その時に、男性に「絶対に頭を抑えない」ってことを約束した方がいいですね。
男性に任せると、加減がわからないんです。
さっきも言ったように、男性は自分で経験することがありませんから、
どれくらい突っ込んだらどれくらい苦しいかの加減がわかっていないことが多いです。
だから、あくまでも自分の主導でやってあげる。
男性に主導権はあげずに、自分の最良で出来る範囲でやってあげるようにしてくださいね。
Mな男性でも、イラマチオに興味を持つものなのか?
先程のご質問にもありますが、
パートナーの男性は、基本的にはMなタイプだそうです。
一方、イラマチオは明らかにSな男性が好むプレイです。
そうなると、「いつもMなのになんで?」って、ちょっと戸惑いますよね?
Mな男性なのに、イラマチオをしたがる。
Sな男性なのに、縛られてみたがる。
一見相反するように思えるかもしれませんが、これって別に不思議なことではありません。
結構こういうことってあるものなんですよ。
SかMかって、確かに性的傾向としてあるにはあるのですが、
男性って意外とピンポイントでプレイに対して興味を持つことってあるんですね。
そして、それが、必ずしも普段の自分のSかMかの傾向と合致するとは限らない。
自分でも意外に思うことに、ドンピシャで興味を持ってしまうってことがあるのです。
だから、全般的に見ればMな男性なんだけど、
なぜかドSなとあるプレイに対してピンポイントで興味を持ってしまう
ってことは決して珍しいことではありません。
結構、男性自身もなぜ興味を持ったかわからないこともあります。
なぜかドンピシャで響いてきたって感じなんですよね。
しかも、今まではたいして興味を持っていなかったプレイなのに、
ある時、なぜだか突然興味を掻き立てられてしまうってこともあったりします。
そもそも、SかMかみたいな、二項対立に人間の傾向は収まりません。
SかMか、白か黒か、○かXかみたいな、単純に二分出来るほど人間は単純ではないですからね。
100%Sな男性、100%Mな男性も中にはいるかもしれませんが、
そういう男性はむしろ稀な方です。
たいていは、Sな傾向が強めながらMなところもあったり、
Mな傾向がありながらSなところもあったりという感じに、
両方の傾向を持っている人がほとんどなのです。
もちろんその割合は人によって違います。
数値化できるものではありませんが、あえて数値化すると、
Sが70%でMが30%の人もいれば、Mが60%でSが40%の人もいます。
それぞれ、どれくらいSが強めでMが強めか、
その割合って人によって全然違います。
でも、ほとんどの人が、SとMの両方を持ち合わせています。
しかも、その割合って、変わるものだと思うんですよ。
その時の気分・テンションによっても変わるでしょうし、
経験によって変わってくることもあるでしょう。
年齢によって変化することもあると思いますし、
AVを見たりなどの外部からの刺激によって変わることもあるでしょう。
ドMな人が、突然ドSになるみたいな、極端に真逆になることは少ないですが、
凄くドMだった人がちょっとSな部分にも目覚めてきたみたいなことは結構あります。
ですので、SかMかってことは、
一つの傾向、一つの指針としては参考になるものですが、
それをあまり100か0かみたいに絶対視しない方がいいのです。
ドSな男性が、お尻の穴を舐めてほしいとお願いしてくる
なんて話は全然珍しくはありませんからね。
ちなみに、SかMかって、どっちで判断していますか?
ちなみに、パートナーがSかMかって、どうやって判断していますか?
相手の方が「俺ってMなんだよね」みたいに自己申告で判断しているのか、
それともあなた自身が実際にセックスをしている中で、
「あ~この人はMなんだな」と、自分の手応えで判断しているか。
これ、意外と真逆なことも珍しくないんですよね。
本人は「俺ってMだよ」と言っているんだけど、
実際にセックスしてみると女性からするとSに思えたり。
意外と自己申告と実際の手応えって違っていたりするのです。
僕の場合もまさにそうで、
女性からは「どちらかというとSだよね」と言われることが多いです。
でも、自分では自分のことをMだと思っているんですね。
あまり自分がSとだという自覚がない。
じゃあどちらを信用したらいいかというと、
僕は相手の自己申告よりも、自分で感じた感覚を信じた方がいいと思っています。
自分で自分のことを評価する自己評価って、間違うことも多いんですよね。
まあ、間違いというとちょっと違うのかもしれませんが、
自己評価と他者評価って食い違うことはよくあります。
特にセックスのことになると、客観的に自分のことを見るのは難しいです。
だから、余計にその食い違いの頻度が高くなります。
ですので、実際にあなたがセックスしてみて、
あなたが相手のことをどう感じたかを信じた方が僕はいいと思います。
それが実際に接してみた人の評価ですし、客観的に見た上での評価になりますからね。
ということで、SかMかということについての話でした。
確かにSかMかの2つの分類だけで分けるのは無理があるとは思いつつも、
それでもやっぱり便利な考え方だから参考にはなりますよね。
僕も女性とエッチ系の話をする時は、
やっぱりSかMかみたいな話をすることは多いですし、
それを知っているとなんとなくの傾向を知る手助けになりますからね。
でも人間ですから、そういう枠組みからはみ出る部分も当然あるわけです。
そういう部分を発見した時は、
「へ~そういう部分もあるんだ」って肯定的に受け止めた方がいいんでしょうね。
僕はむしろそういう意外な発見が好きだったりします。
その人の意外な一面を知るのって凄く楽しいですからね!
以上、シゲでした。