「セックスでイクための条件は?」&「イクことをセックスのゴールにしなくていいんだよ」というお話

前回、オーガズムの記事を書きましたが、その続きです。
前回の記事をまだ読んでいない方は、
まずはそちらの方を読んで頂けると助かります。
今回お話ししようと思うのは、
まず最初は、
「オーガズム=イク時の条件ってどういうのがあるのだろう?」
というお話し。
結構、「イッたことがないのでイッてみたい」「どうやったらイケますか?」
みたいなご質問を頂くことが多いんですね。
ですので、僕なりに考えてみました。
もちろん今回も、医学的なお話とか科学的なお話みたいなことではなく、
あくまでも僕なりの考えということになりますので、その点ご了承ください。
そしてお次は、
「イクことがセックスのゴールになっていないか?」
って思うことがあるので、そのことについて考えてみました。
ここは多分、男性と女性とでは事情が違うと思いますので、
その点についても考えてみました。
ということで、1つ目からいきましょ!
セックスでイクための条件とは?
セックスでイク、いわゆるオーガズムというのは、
僕は何か特定の要因があるからってわけではなく、
いくつかの条件の組み合わせで起きる現象だと思うんです。
何か特定のトリガーだけでイクわけではなく、
複数の要因が合わさって生まれるものだと思います。
その要因がどのようなものがあるか、
僕が思いつくものを紹介していきたいと思います。
イキやすい体質かイキにくい体質か
そもそもの話になってしまいますが、
体質によってイキやすい体質の人と、イキにくい体質の人とがいると思います。
絶対イケない体質というのはないとは思いますが、イキやすさは人によって違うでしょう。
これは生まれつきのものなのか、後天的なものなのかはわからないのですが、
イキやすい体質とイキにくい体質というのは間違いなくあると思います。
イケる体になっているか
よく「開発」なんて言葉が使われたりもしますが、
イケる体になっているかどうかも重要なポイントですね。
基本的に、初体験からイケる女性ってほとんどいないと思います。
普通は、セックスを何度か重ねていって、
何度目かのセックスからセックスが気持ちいいと感じられるようになっていき、
気持ちいいセックスを何度か重ねるうちにイケるようになるといった感じで、
初イキを経験すると思うんですね。
イクためには、イケる体になっていないとなかなかイクことはできません。
半ば都市伝説的な話ではありますが、
オナニーでイク経験をしている女性の方が、
イケるようになるまでが早いと言われたりします。
それが事実かはわからないのですが、
イケるようになるまでには、それになりに時間がかかると思います。
逆に、一度「イク」感覚を体が知ると、
次第にイキやすくなっていくようになることが多いですね。
つまり、体がイクことを覚えるのではないかと思うんです。
まあ、これはセックス以外でもありますよね。
スポーツなんかでも、今までできなかったことが、
一度出来てしまえばその後は何度もできるようになる、
ってことは結構あることです。
感覚を覚えるまでが大変で、
一度感覚を体が覚えてしまうと、再現しやすくなるんですね。
それと同じで、一度イク感覚を経験すると、
その後もイケるようになる傾向があるのだと思います。
女性の体のコンディション
イケる女性であっても、相手が同じ男性であっても、
イケる時とイケない時ってあるものですよね。
女性がイケるかどうかって、その時の体のコンディションに大きく左右されるものです。
いつもはイケる女性が、その日は全くイケそうな気配すらないとか、
いつもはイクまでに時間がかかる女性が、自分でもびっくりするくらいすぐにイッてしまったりとか、
そういう経験がある方も多いと思います。
体のコンディションは、その日によって全然違うものですし、
女性の場合は、男性にはない「生理」という周期もあります。
どういったものがコンディションに影響するかはわからないですが、
その日のコンディションがオーガズムには大きく影響すると思います。
男性のテクニックは十分か
もちろん男性のテクニックも大いに関係があるでしょう。
やはり上手な男性の方が女性はイキやすくなりますし、
下手な男性であれば女性はイキづらくなるものです。
ただ、男性が上手か下手かだけではなく、
男性のセックスが丁寧かどうかも関係があるでしょう。
よく、昔は旦那さんとのセックスでイクことが出来てたのに、
結婚してしばらくしたらイクことがほとんどなくなった、
というような話を聞くことがあります。
その原因は、旦那さんのセックスが、ざっくり言えば「手抜き」になっていることが多いんですよね。
セックスは、同じ相手と何度も繰り返していると、
相手のことがわかってくるし相性が合ってくるというメリットがあります。
その反面、変に効率的になったり、
余計なことをせずに必要最小限の前戯とかで終えてしまうことも増えてくるんですよね。
そうなると、セックスの濃度・密度も薄くなってくるので、
イクまでの濃さのないセックスになってしまうのです。
それだとなかなか女性もイケないですよね。
男性としては手抜きをしているつもりではないのですが、
まあざっくりいえば手抜きみたいなものです。
例え上手な男性であっても、セックスの密度が薄ければなかなかイケないでしょうし、
雑なセックスをする男性では、それこそ女性はイケません。
そういうのも含めて、男性のテクニック、
男性がどんなセックスどんな愛撫をするかは、非常に重要だと思います。
男性との相性
男性との相性も重要ですね。
相性については過去に何度も記事にしていますし、
あらためてここで書き出すと本当にキリがないので割愛しますが、
相性は本当に大事だと思います。
相性と言ってもその中身は多岐に渡っていて、
体のフィット感だったり、お互いのセックスのペースだったり、
好みの合致具合だったり、そういったものが噛み合えば、当然女性もイキやすくなります。
付き合い始めはセックスでイケなかったけど、
付き合い始めて何度かセックスしているうちにイケるようになった、
という話をよく聞きます。
これも相性が合ってきたからってことも、一つの要因だと思います。
相性って最初からバッチリ会うことは少なくて、
何度も回数を重ねていくうちに合っていく部分もありますからね。
精神的な充足
そして最後は、精神的な面です。
精神的な部分は、オーガズムには凄く大事だと思います。
一番影響を及ぼすと言ってもいいかもしれませんね。
大好きな人とのセックスと好きではない人とのセックス、
好みの男性とのセックスと好みではない男性とのセックスでは、
大好きな人、好みの男性とのセックスの方がイキやすいのは言うまでもありません。
陳腐な言葉で言ってしまえば、
「愛情のあるセックス」はイキやすいと言えるでしょうね。
また、好き嫌いとは別として、
例えば自分が凄く興奮するシチュエーションだったり、
自分が求めているタイミングなどでのセックスでもイキやすくなるでしょう。
精神的に満ち足りたセックスかどうかは、
オーガズムに凄く影響を与えるものだと思います。
僕が今思いつくのはこれくらいでしょうか。
これらが全て揃っていないとダメってわけではありません。
また、この中の何個が揃っていればイケるというものではありません。
ただ、これらの条件がいくつか組み合わさることによって、
オーガズムという現象が引き起こされていくのではないかと思います。
イクことをセックスのゴールにしてはいませんか?
これは、どちらかというと男性に言えることだとは思うのですが、
セックスのゴールが「イクこと」になっていないでしょうか?
言い換えれば、イクことを重視し過ぎてはいないでしょうか?
ということを今一度考えて頂きたいんですね。
そのためには、イクことの意味を考えなければならないのですが、
これは男性と女性とでは、ちょっと変わってくるのかなと思っています。
男性の場合
男性の場合、「イク」ことはある意味ゴールになります。
男性のイクとは、射精のことです。
精液を放出するという物理現象になります。
この「精液を放出する瞬間」が、最も快感が高まる瞬間であるのと同時に、
精液を放出することによって、性的興奮が収まっていきます。
つまり、射精の瞬間は、気持ちいい瞬間というだけではなく、
男性の中で性的興奮が終了する瞬間でもあるんですね。
逆に言えば、射精をしないと性的興奮が終わらないので、
いつまでもムラムラした状態が続く、
もしくは性的興奮がスッキリと静められないままになってしまうので、
どうにもスッキリしない感が残ってしまいます。
ですので、男性の中で、「セックスはここで終わり!」と
区切りを付ける意味でも射精は非常に大事になってくるのです。
そういう意味では、男性にとってはイクことが重要であり、
イクことによってセックスを終えられる一つのゴールと言えると思います。
これって、オナニーに顕著に表れるんですよね。
女性のオナニーは実際はどうなのかは僕は男性であるのでわからないのですが、
話を聞く限りでは、女性のオナニーって必ずしもイクまでするとは限らないんですよね。
ちょっと気持ちよくなるだけとか、
ちょっとリラックスするためとかで軽くするだけで、
イクまでしないこともあるという女性って結構多いんですよね。
でも、これって、男性ではあんまりないことなんですよ。
男性のオナニーは、基本的にはイクまでやります。
イッて終わります。
そうじゃないと、した気にならないんです。
ま、途中で気が変わってやめちゃうとか、
してみたもののイキそうにならないなってときはあって、
そういう時はイカずに終えることはあるんですが、
基本的にはイクまでやるのが男性のオナニーです。
ただし、こういう説明をしてしまうと、
「じゃあ男性にとってはイクことってマストじゃん」って思われちゃうのが難しいところ。
できればイクことができればベストだけど、
必ずしもイクことが必要だとは限らないんですね。
例えば、コンディションや年齢によってイクことができない時もあります。
じゃあ、そういう時はセックスに不満が残るのかというと、意外とそうではありません。
また、イク瞬間は確かに快感が爆発する瞬間ではあるのですが、
それ以外の時間は気持ちよくないのかというと全然そうではありません。
逆にイクことさえできれば満足だとすれば、
それこそチャチャッと手で射精するだけで満足感が高まるってことになるわけですが、
実際はそう単純なことではなく、射精はしたけど不満は残るって場合だってあります。
女性に比べれば、男性にとってイクことは重要なことだとは言えますが、
だからといって、イクことができなれば絶対にダメってわけではないのです。
「イク=満足感」とは必ずしも言えないのです。
女性の場合
僕は女性ではないので、正直女性にとってイクことがどういう意味を持っているのかわかりません。
女性がイッた時の快感や満足感はわからないですし、
イッた時のセックスとイケなかった時のセックスの違いもわかりません。
ただ、あくまでも僕が見た限りではありますが、
女性の場合、イケなくても十分満足できているケースが凄く多いと思うんですね。
イキはしなかったけどセックスには凄く満足した、
って経験がある方は凄く多いんじゃないかと思います。
女性の場合、イクことと満足することが、男性よりも直結していないような気がします。
少なくとも、イクことはセックスの満足度の絶対条件ではない、と感じます。
イクことができればそれに越したことはなく、
イクことはセックスの気持ちよさ、満足感にプラスにはなるけども、
それがないと絶対に満足できないというほどではない、という感じじゃないでしょうか。
女性の場合は、
イケたから良い、イケなかったからダメ、みたいな単純なことではなく、
イカなかったけど凄く気持ちいいセックスだった、
イケなかったけど凄く満足できるセックスだった、みたいなことが凄く多いよう思うんですよね。
女性のセックスの満足感は、イクかイカないかとは別のところにあるような気がするんです。
ただ、男性の方が勘違いしてしまうんですよね。
女性をイカせなきゃ、イカせた方が女性は喜ぶ、
イカせることが男としての腕の見せどころだ、みたいな。
だから、女性をイカせることが目的になってしまう男性が多いように思います。
ここは、男性の方が考えなきゃいけない問題だよなぁ、と思いますね。
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男性の場合、女性の場合と、それぞれ「イクこと」の重要度は違うと思いますが、
どちらにとってもイクことはマストではないと思うんですよね。
イケればイケるに越したことはありません。
イクことで何かデメリットがあるわけではないですし、
事実、イクことで強い快感を得られるのは確かですし、
イクことができればそれに越したことはありません。
ただ、それがマストなことになってしまう、
イクことがセックスの満足度の絶対条件と思ってしまうと、
逆にセックスがしんどくなってしまうんじゃないかと思うんです。
イカなきゃ、イカせなきゃと、イクことが義務のようになってしまうと、
それは徐々にセックスの楽しみを奪っていってしまうと思います。
ですので、「イクことをセックスのゴールにするのはやめませんか?」と僕は言いたいです。
イクことっていうのは、一定の条件を満たした時に、たまたま降ってくるプレゼントのようなものです。
特に女性にとっては、その傾向は強いのではないかと思います。
そのプレゼントが降ってくれば、それはそれで嬉しい出来事ですが、
もしそれがなくても素晴らしいセックスをすることはできるんですね。
逆にイクことにこだわってしまうと、それが義務のようになって辛くなってしまいます。
だから、「あったらいいな」程度に受け止めて、
もっと気軽にイクことを受け止めるくらいがちょうどいいのかなと思います。
ご質問を色々と頂いていると、
イクことを結構重く受け止めている女性が多いような気がするんですね。
特に、「男性を喜ばせるためにイッてあげたい」みたいに、
自分がイクことが責務かのように考えてしまっている女性が多いように感じます。
でも、そんなのはただの男性のエゴでしかありませんし、
そんなエゴに女性が付き合う必要はないんですよ。
良いセックスの結果としてオーガズムは降ってくるものだと思いますし、
例えイケなかったとしてもセックスを楽しむことは十分できます。
ですので、イクことへの重荷をいったん下ろして、
もっとセックスを純粋に楽しんで頂ければと思います。
以上、シゲでした。